caprinの更生日記

1行ニュースがメインとなります

ホワイトバンドについての質問です (Hatena)

http://www.hatena.ne.jp/1125584148

 このあたりの質問のやり取りが、この現象を象徴しているような気がする。

情報源が何であれ、実際に顔を見たことのない人々による大きな活動というのは信じるか信じないかはあなた次第です。

一つ間違えてはならないのは、公式サイトには「募金」とは一言も書かれていない、ということです。それを勝手に勘違いして某所のように「募金かのように見せかける怪しい集団」と罵るのは軽率ではないかと思います。

世界的な取り組みとして、先進国の発展途上国に対する責任の重さを認識し、政策を変えていこうという姿勢そのものに賛同し、その意思表示をすることそのものに共感できるなら買うと言う手段もありますよ、でもそれ以前に300円の内訳に粘着してぶつぶつ言うくらいなら黙って買わなければいいじゃないですか、というだけの話だと私は思いますが。

要は、あなたの中の「貧困」に対する意識がどうなのか、ということではないでしょうか^^

私は世界情勢に無頓着な傾向の強い日本人に、世界の貧困を伝えるという役目も果たしていると思うので、悪いもんじゃないと思っていますしね。

自分が未開の地でひもじい思いをすることを考えれば・・・立ち止まってるより先に行動すべきだと思うんですよ。それがたとえ、たった300円の輪ゴムを買うことでも。

ただ私はこれまでの回答を見て、これを買うのはやめておこうかなと思いはじめました。
たった300円ぐらいと思われるかもしれませんが、結局そのほとんどが日本国内と中国で消費されるだけで、貧困国にはほとんど行かず、政策を変えるための活動といえば聞こえがいいですが、結局はこの団体の人件費や事務所の維持費用などに使われるということでしょ。詐欺ではないかもしれないけどあまり誠実な姿勢とも言えない気がします。

 ホワイトバンドを着けるだけで、ほっとけない意思表示なんて変だし、ましてやそれが世界の貧困を伝えるなんてちゃんちゃらおかしい。貧困国になんのメリットももたらさないばかりか、300円の内訳の70%が製造費・流通費、残りはNGOの活動費なんていうのは、これはもう詐欺といっても差し支えないと思うけどなあ…。
 これならさ、まだライブエイドなどのチャリティコンサートの方がまだマシで、単純に観客が目当てのお気に入りバンドを見に行くだけで観客もハッピー、バンドもハッピーな上に少なくとも「これで集まった○○%は貧しい国の支援に充てられます。」と明言されているのだからね。○○%のお金が貧しい国に流れるチャリティコンサートに対して、このホワイトバンドは恐ろしいことに今のところ1%足りとも貧しい国に流れていない。(とある試算によると約28円が貧困問題の活動費に当てられるらしいが、どこの誰がどうやって!?というのが決まっていないので結局今のところ今は1%も流れていない) その状態で300円くらいでぶつぶつ言うなとか言われてもなあ…。無論、NGOの活動資金なんて、人件費にしろ、パソコンを買うにしろ、立派な活動資金なわけで、使用用途がクリアにされていないと、何に使うのか分かったもんじゃない。

 この回答者みたいに「お金のことでとやかく言うなっ!!」と言うのなら、始めから貧民国なんてほっとけ。だいたい「ほっとけない貧しい国」と歌っているからこそ、これに無邪気に300円を払った人達は、その一部は当然貧しい国に行っていると思っているはずだ。その勘違い(ミスリード)を誘っているあたりになんともいえない気持ち悪さが見え隠れする。

 そのからくりが分かった今、この日本のホワイトバンドにお金を払うくらいなら、電話一本で救える命があります、「ドラえもん募金」や、1円でもいいからTV局に持ってきてください「愛は地球を救う24時間TV」の方にお金を落とす方が、これらを企画した出所がはっきりしている分、マシなのではないかと思う。あと、余談となるが、ホワイトバンドのせいかどうかは分からないが、今年の24時間TVの集めた額は去年の半分くらいしかないというとても悲惨な結果だったらしい。TV放映にくだらなさや、あの企画のマンネリさは置いておくとしても、ホワイトバンドがもてはやされる一方、歴史のある方のチャリティは忘れ去られつつある現実は知っといたほうがいいな。
 ミサンガ的なモノなのか、免罪符的なモノなのか、ファッション的なのか分からないが、今一度ホワイトバンドの効能をよく考えてみよう。