caprinの更生日記

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非モテの文化誌 80年代非モテ少女の逆襲――柴門ふみ『愛して 姫子さん』の巻(前編)(Excite)

http://media.excite.co.jp/book/daily/thursday/018/

「明るさ」を「モテ」に言い換えれば、現代社会における非モテ女子の見えづらさの説明にもなりそうです。「30代の独身女性のうち、4人に1人が処女である」という統計結果にもあるように、30過ぎて恋愛と無縁の女子はいくらでもいるはずなのに、彼女たちの声が聞こえてくることはほとんどありません。建前上は「モテ」よりも社会的能力が重視される男子に比べ、女の子の最高の美徳が「モテ」であると公然と認められている今の社会で、性的魅力が全くないと見なされることは未婚女子にとって一番の恐怖になりえます。それは生殖能力もなく、社会の担い手である男性を発奮させる能力もない「女ですらない生き物」として排除されうるということだからです。「ブス山さん」(by伊集院光)はD.T.たちからも嘲笑の的。こうした事情に子どもの頃から直面させられている女子が「非モテで何が悪い」と開き直るには、相当の勇気が必要です。これが『電波女』 や(『D.T.』ならぬ)『S.J.』が出版されない所以だろうと思います。

 我々、喪男も苦しいが、非モテ女子はもっと苦しいらしい。うまくいかないもんだねえ。


・関連リンク 非モテ少女が大人になったら――柴門ふみ『女ともだち』の巻(後編)

http://media.excite.co.jp/book/daily/thursday/019/