caprinの更生日記

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マンガ界崩壊を止めるためには(1) (たけくまメモ)

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_4da3.html

ただし現段階ではっきりとわかることがあります。それは、雷句誠氏の、版元サイドに対する不信感の強さです。雷句氏の陳述書を読む限り、この問題はたんなる「原稿紛失」問題にとどまらないことは明らかです。原稿紛失を理由に提訴に踏み切ったことは、「陳述書」を公開するためのきっかけに過ぎなかったのではないかとすら俺には思えます。公開された陳情書には、過去、雷句氏を担当した編集者への不満が実名で書かれており、雷句氏の積もり積もった怒りの深さが伺いしれます。

この「版元と作家の信頼関係」が、現在、音を立てて崩れ去ろうとしているのだと、俺は思います。雷句氏の裁判は、そのひとつの現れではないかと俺には見えます。昔であれば、出版社側の誠意ある対応によって収拾がついていた問題が、それだけではどうにもならなくなってきているのです。

俺から見ても、今年に入ってからのマンガ出版の崩壊ぶりには、目を覆うほどのものがあります。俺は、マンガ雑誌の数が今の半分になり、定価が今の倍になるまでこの状態は続くのではないかと思っています。

 漫画業界もアニメ業界もゲーム業界も音楽業界も崩壊が始まっているという……。建物が崩壊しかかっているのなら、一回更地にして立て直すのが筋というもんだけど、それが嫌な人達がごまんといるから話がなかなか進まない。
 しかし、雑誌が今の倍の値段になったら誰が買うんだろうか!?


■言及リンク 船場吉兆よりひでえ:小学館(3)〜編集者の視点からみた今回の騒動 (NC-15)

http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20080609/1213020982


■関連リンク 橋口先生を名乗るブログ、偽物の可能性高し:新條まゆ先生からエール (絶望先生ブログ するんぱしっく・わ?るど)

http://nyontaka.exblog.jp/8063577/


■関連リンク 漫画家と出版社の問題・小考 (あつじ屋日記)

http://atsujiya.blog96.fc2.com/blog-entry-297.html

この業界には
 一種の「下請けいじめ」体質があります。
 
 面倒なことはすべて末端に(つまり作家とそのアシスタントに)押し付け、雇うサイドは責任はなしというものです。
 上記の漫画家さんの体験談に
「おれたちは土日休みたいんだ、おまえらはいい金もらってるんだから土日も働け」
 という編集さんの話がありましたが
 「いい金もらってる」のはほんの一部の売れっ子先生であり、新人は連載をこなすためにアシスタントを何人も雇い、休息もとれず、非人間的スケジュールをこなしたあげく連載が終わったときは借金だけが残ったなどという笑えないケースもままあります(業界用語で言う「連載貧乏」というやつです)。
 それがイヤなら漫画界に来るなということなのかもしれませんが
 それが健全な体質とはどう考えても思えません。

 ちなみに、今回の問題にからんで、漫画家の原稿料のこともあちこちのブログで話題になっていましたが
 出版社が新人の賃上げ交渉で使う断りの言い訳の最たるものが
「(大家の)○○先生や××先生でもこの原稿料なんですよ(だから君みたいな新人が何を言う)」
 というものです。
 これは一見筋が通っているようで、実は逆で
 売れっ子の大先生は印税で大金が入るため、原稿料なんかそんなに高額である必要がないのです。
 むしろ、印税のあまり入らない新人こそ、まともに暮らせるような最低限の原稿料収入というものが必要なわけです。


■関連リンク 週刊サンデーに漫画家続々苦言 小学館はどうなっているのか (J-CASTニュース)

http://www.j-cast.com/2008/06/09021499.html


■関連リンク [まとめ][Link] 雷句誠の小学館提訴に対する各所の反応まとめ

http://syougakukan.blog19.fc2.com/blog-entry-1.html


■関連リンク 考えろ。((c)『魔王』) (イン殺 - xx)

http://kill.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20080607/p1

「ことほどさように現在のサンデー編集部にも見るべき人はいるわけで、だからこそ総論と各論は区別されなければならない。雷句先生の陳述書は強い信念と漆黒の意志に満ちた名文ですが、普段サンデーを読んでいない人間が小学館編集部を悪の巣窟か何かと勘違いしがちであるという意味で、強すぎる主張なんですよ。
おそらく、バカであっても愚かではない雷句先生は、その効果を分かった上でなお主張することを選んだのでしょう。しかし読者である我々は、誰の言葉であろうと、それが尊敬する人の言葉であればなおさら、自分でその真偽を精査する必要があります。『魔王』風に言うなら考えろ、考えろ、考えろ、考えろですよ。 xx は雷句先生の成果を非常に高く評価してますが、それゆえに現在成果を出しているサンデー連載作品をひとまとめに批判することや、まして漫画業界を一緒くたに切って捨てるような言動は厳に慎まねばならんのです。できることなら雷句先生サイコーと叫んで阿呆のようにサンデー不買運動とかしてみたいですけどね。」

 どうでもいいけど、わたしの中の島本和彦には吹いた。


■参考リンク [島本和彦] 自分探しだと? (アルファルファモザイク)

http://alfalfa.livedoor.biz/archives/50607596.html

 クモ男カッコいい。