caprinの更生日記

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町工場で聞く景気『踊り場脱却』 (東京新聞)

http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050902/mng_____tokuho__000.shtml

 「踊り場脱却」宣言に真っ向から疑問を突きつける数字がある。経済協力開発機構OECD)が加盟国の貧困状況に関して比較調査した結果だ。

 国民の平均所得の半分以下しか所得がない家計を「貧困者」とみなし、国民全体の何%になるかを示すデータで、20・3%のメキシコを筆頭に米国17・0%、トルコ15・9%、アイルランド15・4%と続く。この次が15・3%の日本だ。世界で五位、中進国のメキシコ、トルコを除けば、日本は先進国三位の“高貧困率国”という地位にいることになる。

 「格差拡大が想像以上に進んでいる現状にショックを受けた。一億総中流はもう消えた」と京都大学橘木俊詔教授(労働経済学)は話す。この数字は約十年前の二倍前後で、事態の深刻さを如実に示している。

 さらに、こうした実態を確認する数字として、橘木教授は生活保護制度の受給者数をあげた。受給を世帯で見ると、十年ほど前は六十万世帯だったが、現在は百万世帯を超えたという。

 自分も景気が良くなったと感じたことは、会社に入ってから一度もない。