PSEマーク問題雑感 (極東ブログ)
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/03/post_0685.html
私の場合、電気製品を買うのは、中古と新品半々ぐらいの割合だと思う。新しい機能がそれほど必要でないもの、中古でも劣化の少ないものはより安く買うために積極的に中古を利用したいと考えている方かもしれない。そういう自分と、引越しのたびにエアコンを買い換えられる人間との中古の感覚はおのずと違ってくると思うのだけど、世の中にはさらに1円でもより安く中古しか買わないという層も確かに相当数いるはずだ。そういう人から見れば、今すぐ製品を買う予定がなくても将来的に家電を選ぶ選択肢が少なくなる今の中古販売の一部禁止はどうやったって反対しかしないだろう。そこには、新製品がよりエコロジーになっているとか、PSE法が中古の禁止だけを規定している法ではないとかそういうことはあまり関係ないのだ。
安全とのトレードオフという課題が原理的には残ると言えるのだろう。
ただ、現実問題として中古家電品がどれほどの危険性を孕んでいるかというとそうでもないだろう。このあたりは先日話題になっていた松下ファンヒーターなどの問題とも関連する面はあるだろうが、いずれにせよ、リスク評価を日本社会がどう受容するのかということで、ま、現状でええんでないということであれば、ザル法でもいいということはあるだろうし、トレードオフということは、些細なリスクを捨ててもいいじゃんということでもあるだろう。
NHKのニュースの後でぼんやり思ったのだが、今回の電気用品安全法は、そう騒がずとも最初から経産省の不備でダメだったんじゃないか。
日本の官僚システムは業界団体を牛耳ることで権威を維持しているわけだが、今回のこの分野では該当業界を掌握できてなかったのだろう。やはり、きちんとした行政には、官僚の天下りを含めた強い利権の構造で業界を掌握するという前提が必要になるものだ。
このあたりはほぼ納得。最後の文はおそらく余計な一文なんだろうけど、言ってることは正しいからなあ…。
・関連リンク PSEマークない中古家電の検査認める (日刊スポーツ)
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20060324-10964.html
・関連リンク マークなしでもOK?PSE問題複雑化 (TBS)