caprinの更生日記

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池田信夫の「サイバーリバタリアン」第18回 B-CASで「テレビ鎖国」する日本 (ASCII)

http://ascii.jp/elem/000/000/136/136458/

 しかもグローバルに標準化されているPCの世界にも関わらず、地デジチューナーを内蔵した製品を作っているのは国産メーカーだけだ(デルとHPが出しているのは、日本メーカーからのOEM供給)。マイクロソフトですら、開発開始から2年以上たっても、Windows VistaB-CASを内蔵できない。それは彼らに技術力がないからではない。日本で売るための「審査」に合格できないからだ。

 審査と言っても、経産省のやる電機製品の安全性に関する検査ではない。B-CASビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ)なる民間企業が、何の法的根拠もなく、B-CASカード1枚あたり(推定)3000円の「審査料」をとって審査を行ない、それに合格しないとB-CASカードを取り付けることができないのだ。B-CASは「ARIBの規格に準拠していれば認可する」というが、ARIBの規格書は数千ページもあって、読み解くのにも苦労する。

 しかもARIBの承認を得るためには、参加している放送局やメーカーを回って全員のOKをとらなければならない。2005年、OEM用の地デジチューナーボードで初めて認可を取ったピクセラは、この手続きに5年もかかったという。こうした「日本的コンセンサス」を理解できない外資系メーカーはみんな途中で挫折し、OEMに切り替えたわけだ。

 死ねばいいのに、B-CAS関係者……。こんなやり方、談合と何が違うんだ!?


■関連リンク 経産省は非関税障壁B-CASを撤廃せよ (池田信夫 blog)

http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8fd19c070081d7e2821273ea291f075b