caprinの更生日記

1行ニュースがメインとなります

「コンテンツ制作者に冷たい日本」の2つの決定 (IT-PLUS)

http://it.nikkei.co.jp/internet/news/index.aspx?n=MMIT12000023062008&cp=1

 以上で分かっていただけるだろう。この国の政府や関係者は、本当にコンテンツを強化しようなどと考えてはいない。「デジタルコンテンツの流通」という流行りものを追求したり、自分たちで作った合意をとにかく実施したりという目先の利益のために、コンテンツ制作者を平気で犠牲にする人ばかりなのである。

 こんな状況で日本のコンテンツ制作力が強化できるはずがない。むしろ弱まるだけである。日本の将来のためにはソフトパワーの強化が不可欠であるが、このままでは逆に弱体化し、コンテンツ制作者は権利も所得も奪われるだけである。

 今こそ、コンテンツ制作者たちは真剣に怒るべきである。クーデターを起こすべきである。アーティストやその周辺の人がその気になれば理不尽な行いを糾せることは、昨年のハリウッドの脚本家のストライキからも証明されている。そんなヒマがないなら、海外に避難する道を考えるべきであろう。

 ポジション・トークを繰り返すエイベックス取締役ロビイストがまたなんか言ってる。今こそ、コンテンツ制作者たちは真剣に怒るべきである。クーデターを起こすべきである。自分達からは創造せず流通・放送しているだけなのになぜか権利者ぶっている(もしくは権利者の味方ぶっている)レコード産業や放送業界の利権者に対して。

 この人、元経産省の官僚で竹中平蔵氏の秘書官をやっていたらしいのだが、自らが総務省の「通信・放送懇談会」などを迷走させておいて、今の政府関係者をDisれる立場にあるのだろうか!?


■関連リンク 識者が選んだ07年IT10大ニュース (IT-PLUS)

http://it.nikkei.co.jp/trend/special/itstyle.aspx?n=MMIT00000020122007&cp=4

 一方、JEITAやMIAUなどの見解に明らかなように、コンテンツを作る側に対する思いやりのかけらもないような言動も目に付いた。このままでは、ネットという流通側とコンテンツの制作側の間の相互不信が一層強まらないか、心配になる。
 最後に、ニコニコ動画の隆盛だけはよいニュースである。ネット上でいいサービスを提供する企業の多くは外資系であり、特にオンライン動画についてはその傾向が強い。そうしたなかで国産の、しかも世界に通用する可能性を持ったオンライン動画サイトの登場は、高く評価すべき。

 「違法流通があるからネットはダメ」「お前らは権利者に対して思いやりが足りない」などAppleパブコメJEITAMIAUをDisっておいても、違法動画の温床であってもニコニコ動画はDisりません。なぜなら、ニコニコ動画ニワンゴの親会社のドワンゴはエイベックスが筆頭株主だから。この人の言動が唯一信じられるのは、「エイベックスが不利になる発言はしない」ということだけなんだよなあ。